2011年07月07日
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祖師ヶ谷大蔵付近の水路跡を自転車で見てきた

Written By: 川俣 晶連絡先

 桜上水Confidentialさんより、正一位葛葉稲荷神社が水源地では無いかという示唆を頂き、もう一度祖師ヶ谷大蔵方面に出動しました。二子玉川に比べれば遙かに近いのですが、様々な可能性を検証するために走り回っていると時間的には大差ない感じです。

 先に地図でまとめます。


より大きな地図で 祖師ヶ谷大蔵付近の水路説明図20110707 を表示

説明 §

 まず最初に言ってしまうと、正一位葛葉稲荷神社のあたりから祖師谷住宅のあたりまで、全体的に低地でどこが水源でもおかしくない感じです。なので、地図上の線も推定水源地も全て曖昧です。

 ただし、おそらく水路は複数あって、少なくとも緑線と紫線は別物です。

 青線ははるか遠く、環八の先まで続いていたと推定されます。

 問題は茶色線と赤線です。

 茶色線の南側は既に発見済みのコンクリート板暗渠でした。しかし、北側と同じと思っていませんでした。そちらは、実は二子玉川まで走ったときに既に目撃しています。しかし、続いていました。

 赤線は凄いヒットです。かなり長距離、水路の痕跡が明瞭に残存しています。しかも、駅の真下を通過しています。さすがに駅の真下は痕跡が見えないものの、かなりの場所でコンクリート板ないし不自然な細長い空き地が残存しています。しかも、合流口もしっかりあります。しかし、入れない場所も多く、入れる場所もけっこう狭く植物が多く通りにくい感じです。行くなら徒歩で冬場に行くことをお勧めします。自転車で突っ切ったら指を怪我してしまいました。

ワクワクゾーン論 §

 祖師ヶ谷大蔵のポテンシャルはまだまだこんなものではなく、もっと見つけられる可能性があります。

 ちなみに、ワクワクゾーンは「急行停車駅より各駅停車駅」という経験則の他に、「2つの主要な水路に挟まれている」という条件がありそうな気がしてきました。柴崎もその条件を満たしますが、西永福も祖師ヶ谷大蔵もその条件を満たします。

余談 §

 正一位葛葉稲荷神社というのは、行ってビックリ。屋敷神に毛が生えた程度の小さな祠があるだけ。それでも、正一位を名乗るのだから偉いものです。

追記2013/01/09 §

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